水巻






左:唯一残る砲座跡(涙)、右:展望台から陣地のあった平坦地を見下ろす



左:聴音機の擂鉢状窪地、右:同左



左:聴音機窪地の縁、右:中央の指揮所周辺の石垣



左:半分埋まった照空灯の窪地、右:兵舎方向へと降りる連絡路



左:北中腹にある兵舎跡の平坦地と、右:陥没した地下壕?



左:米軍の航空写真R211-11(国土地理院)



折尾の西側にある明神ヶ辻山に砲座らしきものが写っている。この付近の高射砲陣地の地名として折尾と水巻とが出てくるが、同一の陣地を言い換えたものなのか、別々なものなのかは判らない。南西側のピークにも何かの施設らしいものが写っているが、照空陣地かと思われる。
一帯は明神ヶ辻山は自然公園と整備されており、6基あった砲座も1基を残して埋められており、しかもその残された1基も半分崩れかかった状態のままをコンクリート等で固めており、見るからに無残である。

しかし砲座以外の部分は比較的状態が良い。
南西の84mピーク付近は照空陣地であり、照空灯座が半分埋まっている他は良く残っている。
また軍道とその周囲の兵舎跡、地下壕の崩落跡、照空陣地との連絡路などもある。


北麓に駐車場があり、そこから山頂まで軍道をそのまま利用した遊歩道が整備されている。



日付 高射戦記、砲兵沿革史、復員省資料等による記事
昭和16年12月 防空第21連隊 照空分隊(林)?
昭和19年6月 高射砲第131連隊 高射砲第9中隊 8cm高射砲(折尾)
昭和20年6月 独立高射砲第24大隊 高射砲第1中隊 8cm高射砲6門(水巻)
昭和20年8月 独立高射砲第24大隊 高射砲第1中隊 8cm高射砲(水巻)
照空分隊(水巻)