沖田






左:北端の砲座、右:同左の砲側弾薬庫跡の窪み?



左:南端の砲座、右:同左



左:東側中央にある縦長の窪地(指揮所跡?)、右:南西のピークにある機銃座らしき円形窪地



左:南西のピークの北の尾根にある地下壕が崩落してできた穴、右:南東の平坦地にあるかまど跡?



左:南東の平坦地、右:北東の平坦地、公園



左:米軍の航空写真(R424-16、国土地理院)

航空写真を見ると、若松埋立地の西、小山田霊園の北東側に高射砲陣地が写っている。

山の周りは住宅地となっているが、頂上周辺だけは藪に埋もれている。南端と北端の2基の砲座は確認できたものの、中央部は矢竹が密生して良くわからないが、砲座のような大きな痕跡は見当たらなかった。東側中央部には南北に長い指揮所跡らしい窪地がある。
東から南にかけて幾つかの平坦地があり、所々にレンガ片が見受けられる。また南西のピーク(地図で68mの三角点が描かれている付近)には4基の直径2m前後の円形窪地があり、陣地に付属していた機銃陣地かと思われる。
北東部が公園となっていること、また山頂周辺も中途半端に開けている事を見ると、20年くらい前までは山頂付近も公園として整備されていたのではないかと思われる。もう一度整備し直せば、なかなか良い公園になると思うのだが。
今回は北西の団地から斜面を直登した。本来は南から伸びる軍道を進むべきだが、こちらは途中で藪に埋もれていて諦めた。北東が公園となっていることからこの付近から入れば、比較的容易に山頂まで行くことが出来るだろう(ただし鉈鎌は必要かも)。

野犬が2,3匹住みついていたので、探索には注意を。


「下関重砲兵連隊史」によると、昭和12年頃、小山田に照空陣地が置かれていたらしい。




日付 高射戦記、砲兵沿革史、復員省資料等による記事
昭和12年 下関重砲兵連隊 照空灯1(小山田陣地)
昭和17年4月 防空第21連隊 集成高射砲中隊(2個小隊)
昭和19年11月 独立高射砲第21大隊 高射砲予備陣地





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