飛渡瀬 聴音探照所(特設見張所)





場所不明。あちこち探索したもののどうしても見つからない。そこで一度頭を真っ白にして戦時日誌の戦闘詳報に付属するいい加減な地図に描かれた恐らく飛渡瀬第一砲台、第二砲台、聴音探照所と思われる3ヶ所の○の位置関係を見直し、米軍の航空写真とにらめっこしたところ、第一砲台の西下の尾根上に、それっぽい施設らしきものが写っているのを見つけた。
飛渡瀬第一、第二砲台の守備方向は恐らく西から北にかけての方向なので、その前進位置にあるべき聴音探照所は砲台の北西方向にあるべきで、それには大体合っている。高さが低いが、この位置では内海が開けているので北西方向の視界は良い。また当時の第一砲台への軍道がすぐ脇を通っており、アクセスも容易である。ということで可能性として高いのではないかと思われる。
ともかく現地での探索と聞き込みが必要。

2007.10.15追記
呉のYさんから連絡があり、聞き込みの結果、どうも運動公園の北西側の尾根筋にあるらしいことが判ったそうだ。あの付近は散々アタックした辺りであり、それで見つけられなかったのだから見る目が無いとしか言いようがない。
ともかく遠く四国に離れてしまったので自ら再度挑戦するのも難しく、Yさんの調査に期待したい。




これまでの探索地点。上記地図の赤バツ印は探索してみた場所、青点が未探索の候補地である。


日付 呉海軍警備隊戦時日誌及び引渡目録による記事
昭和19年11月 150cm探照灯1 新設 官房艦機密第5347号に依り工事中
機密呉鎮守府命令第443号
 秋月、吉松山、音戸、情島、新開、飛渡ノ瀬、三高、毘沙門、小仁方に探照灯台設置を令す(呉鎮)
昭和19年12月 探照灯台 工事中
昭和20年1月 探照灯台 工事中
昭和20年2月 新配備 探照灯台
昭和20年8月31日 引渡:
96式150cm探照灯及び同管制器、付属品補用品共、電動直流発電機 1基

用地:6500m2、建物:200m2(大柿)
用地:43987m2(大柿)





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